社内には思った以上に「相談相手」がいないのかもしれない件

こんにちは。助田です。

今日はタイトルにある通り、「社内には思った以上に「相談相手」がいないのかもしれない件」に触れてみます。

「社内に相談相手がいない?」を示す最新エビデンス

パーソル総合研究所「職場での対話に関する定量調査」(2024-03公開)全国の正社員 6,000名「職場に本音で話せる相手が1人もいない」社員が50.8% パーソル総合研究所半数超が“心理的相談窓口ゼロ”。規模が小さいほど制度・多様な人間関係が不足しやすく、50名クラスのベンチャーは影響を受けやすい。
リ・カレント「Z世代意識調査」(2024-03、20代420名)東京都在住の若手社員「仕事をやめたい」と考えた人の51.0%が“職場で誰にも相談していない” プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES若手ほど “相談不在→離職検討” へ直結。IT人材の流動化が高いWebベンチャーでは致命傷になり得る。
パーソル総研「1on1ミーティング定量調査」(2025-02、会社員1,000名)直近半年の1on1実施率55.7%17.5%は一度も1on1経験なし、実施者でも47.5%が効果を感じず プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES「制度はあるが機能していない/そもそも無い」層が4~5割。メンタリング機会の欠如を裏づけ。

「本音で話せていると感じる上司と、そうでない部下とのギャップ」はパンチラインですね。上司・部下の1on1はティーチング中心の実質「指導」になってしまいがちなのが現状です。

例えば50名規模 Web・ITベンチャーに当てはめると…

  1. ベンチャー企業という環境問題
    • チームマネジメントの意識が薄く“案件ファースト、プレイングマネジメント”中心 → 1on1も業務レビュー止まりになりがち。
    • 中途採用がメインなので同世代が少なく、プロジェクトを跨いだコミュニケーションが発生しづらい。
  2. リモート・ハイブリッド環境問題
    • Slack や Zoom だけのやり取りでは「雑談する機会」も少なく心理的ハードルが上昇。
    • 制作、開発スピード重視で“今すぐの成果”以外の対話が後回しになりがち。
  3. 離職コストのインパクト問題
    • Web・IT職は採用単価が高いし更に上昇傾向 
    • 例)年収400万×40%(紹介手数料)=160万円/人+採用にかかる工数

社内に「相談できる環境」が有効活用されれば、流出を1人防げるかもしれない。それだけでもコストインパクトは見込める。


どう対策を打つ?例えば1on1の強化と仕組み化

ポイントは「社外+社内」の二段構え orでなくandの発想

  • 外部で心理的安全性を担保しながら、メンバーのコンディションをチェック
  • 内部で本音までいかなくとも、メンバーの悩みを改善するサイクルを仕組み化する企業努力

目的に応じて、1on1のやり方をいくつか設定することで強化しましょう。社内のコミュニケーションの選択肢を増やすことが社内のアセットにつながります。

ということで、エビデンスを見ると思った以上に社内には「相談相手」がいないのかもしれない企業が多い印象ですが、手を打つなら早いほうが良いので明日より今日。

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